Dr辻_ 第8回JSCR研究会学術集会:抄録

第8回JSCR研究会学術集会:抄録
産婦人科診療でのサージトロンの使用経験

神戸アドベンチスト病院 産婦人科 辻 芳之

  •  子宮、卵管、卵巣など女性生殖器では単に切除を行うだけでなく術後の生殖機能の保存に細心の注意を払わなければならない分野である。我々は日本国内にサージトロンが導入されて以来、組織に対する熱損傷がきわめて少ないことに着目して産婦人科診療に用いてきた。
  • 子宮外妊娠の手術では出来売る限り卵管の保存を心がけてきた。卵管の線状切開はピトレシン希釈し卵管間膜に注射してサージトロンの針状電極を用いて線状に切開すると最小の損傷で出血もなく卵管切開が行える。サージトロンによる卵管保存手術は卵管の熱損傷がきわめて少なく術後の正常妊娠率も満足できるものである。
  • 多嚢胞性卵巣症候群の卵巣穿刺は通常の電気メスを用いて行うと卵巣に対する熱損傷が決して少なくない。我々はサージトロンの針状電極を用いて卵胞穿刺を行っている。卵胞の穿刺部位は微少な凝固を伴うのみで卵巣に対する損傷を最低限に出来る。
  • バルトリン腺嚢胞の造袋術などは切開部位が小陰唇の処女膜近くの位置できわめて女性にとって過敏で微妙な部位である。サージトロンを用いて手術することにより出血もなく切開開窓手術を完了させる事が出来、術後の引きつりや疼痛を避けることができる。
  • その他、尖形コンジローマ切除やボーエン様丘疹なども局所麻酔下にサージトロンで凝固モードで炭化さずに白く凝固させることにより低侵襲な外来小手術として非常に有用である。

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